園芸もファッションに

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最近、園芸植物の卸価格が下がっている。15年ほど前から雑誌等で植物特集が組まれる様になり、それなりのブームがずっと続いていたが、コロナ禍に起きた「お家グリーンブーム」で急加速。筍のようにあちらにもこちらにも次々とグリーンショップやグリーン販売コーナーができ、植物を販売することが流行となった。工業製品とは違って、植物は急な増産ができないため、生産者の出し値が急上昇していた。コロナ禍後の観葉植物価格は15年前との比較で倍以上に上がっていた。加えて、コロナ禍前からの多肉植物ブームは、ヒートアップした挙句に、ブームが去った今では1株3万円だったアガベが3千円である。こんな具合にアパレルや飲食物だけでなく、わーっと火がついて、一気に冷え込むファッション性は、園芸植物にまで広がった。コロナ禍でのワクチンの接種率やマスクの着用率なども、日本人の大衆心理の傾向が出ていた。本質を探ろうとしない傾向は、国の衰退にも繋がりかねない。気骨のある政治家が少なくなったのも、今の日本人の傾向の表れかもしれない。せめて政治家を選ぶ時は政策を確認してから投票しないと、国が悪い方向に傾くばかりなのだ。

2024.10.03  Hitoshi Shirata

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