『歩く』
2年以上もの間、森で自給自足の生活をし、権力や社会に縛られない自由と独立を貫き通したヘンリー・デイヴィッド・ソロー。
作家や思想家、詩人という肩書のある彼は、とてもよく歩く人=ウォーカーでもあった。散歩を日課として、思索にふけることは様々な哲学者も行ってきたけれど、ソローの"歩き"は徹底している。
街や道を歩くのではなく、森の道なき道を行き、川や湖はボートに乗り、凍っていればスケートを履いて渡る。自然を軽々と境界線を超えながら、ソローは常に自然の側にいた。
歩くことで見えること。歩きながら考えること。
歩くことの効用をきっと感じるはず。
2015.4.07 Yoshitaka Haba : BACH
幅 允孝(はばよしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。国立新美術館ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーやLOVELESS、CIBONEなどにおける本のディレクションのほか、編集、執筆など、本周りのあらゆる分野で活動中。今年に入ってから、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、大阪の阪急百貨店メンズ館のThe Lobby、銀座のHANDS BOOKSがオープンしました。
URL: www.bach-inc.com