『自給自足の本 完全版』
著者であるジョン・シーモア氏は、イギリス人で、自給自足生活を実践している大家。
カントリーライフのバイブルと言われる待望の本書が訳されたのは、1983年のこと。それからここ日本でも、長く読み継がれてきました。
なんか、自給自足がしたい!と思い立ったら、まずこの本を開いてみましょう。実際にどのくらいの土地をイメージしていますか? もし少しの土地なら、大地を開き、家を建てた後、野菜や果樹をちょこっと育てたり、鶏を飼ったり。たくさんの土地があるならば、区画を分けて、家畜をいくつかと、穀物もちゃんと季節によって輪作をして、もちろん飼料も忘れずに。たいていのツールも、自分で作り出せます。そんな自分のやりたい範囲や規模を、かわいいイラスト図解でクリアにイメージすることができます。
イギリスの開拓のお話なので、日本にそのまま置換えることは難しい部分もあるけれど、いかにも楽しそうな、満たされた生活。それは明日にだってあなたにだって始めることはできるのです。
もちろん、大地は優しく、同時にとても厳しいのですけれど。
著者:ジョン・シーモア
出版社:文化出版局
2009.11.29 Yoshitaka Haba : BACH
幅 允孝(はばよしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。国立新美術館ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーやLOVELESS、CIBONEなどにおける本のディレクションのほか、編集、執筆など、本周りのあらゆる分野で活動中。今年に入ってから、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、大阪の阪急百貨店メンズ館のThe Lobby、銀座のHANDS BOOKSがオープンしました。
URL: www.bach-inc.com