『リトル・トリー』
たった5歳で父母を失ったインディアンの少年リトル・トリーは、祖父母に引き取られ、山の中で暮らすことになりました。自然の中で、自然の息吹に耳を傾け、自然の掟に従う生き方。
生きる知恵、シェークスピア、祖先の迫害の歴史などを祖父母から学び、すくすくと育っていくリトル・トリー。
「からだの心」に負けて欲深くならず、「霊の心」を大きくすると「ものごとがよく理解できるようになる」といった人生の真実が、言葉のはしばしに隠されています。
チェロキー・インディアンの風習になぞらえた体裁をしていますが、実際は全くの創作で、チェロキーとは関係のない伝統行事も多々載っているとのこと。
けれども大切なのはその事実関係うんぬんではなく、そのストーリーから感じられる感動は本物かどうかということ。
1976年にアメリカで発行されてから世界的ベストセラーであり、多くの人々の心を洗い流して来た物語なのです。
著者:フォレスト・カーター
出版社:めるくまーる
2009.5.22 Yoshitaka Haba : BACH
幅 允孝(はばよしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。国立新美術館ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーやLOVELESS、CIBONEなどにおける本のディレクションのほか、編集、執筆など、本周りのあらゆる分野で活動中。今年に入ってから、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、大阪の阪急百貨店メンズ館のThe Lobby、銀座のHANDS BOOKSがオープンしました。
URL: www.bach-inc.com