不況関連のニュース

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日々のニュースは「不況」という言葉に繋がる事柄ばかりを取り上げています。これだけ騒がれれば皆の財布のひもは固くなること必須でしょう。はたして消費マーケットの大きさはどの程度の大きさが適正なのでしょうか? そして国の「経済的な豊かさ」はどこが天井なのでしょう? すべてのものが経済的に判断されたら無形な文化の行方はどうなるでしょう?

経済的に豊かでない人も幸せを感じられるような人生観や価値観を広めることはできないのでしょうか? 「貧乏」や「不幸せ」の感覚がマインドの問題である以上、解決可能な問題のはずなのですが、そのためには教育を変えなければいけません。しかし学校教育でさえも市場原理で語られるようになっている昨今、解決の糸口をつかむのはたいへんなことです。

そもそも学校で教えるべきものは何でしょうか? 私は「文化」のすり込みだと思っているのですが、もしかして今は、社会に出たときの学生が、より多くの所得を得られるようにするための知識や技術を与える機関、に近寄っているのかもしれません。「学校で勉強していることは大人になったら役に立つの?」と子供に質問されても、「いいから黙って勉強しなさい」と堂々と言える人でないといけませんね。子供が納得できるような答えを返してしまったら、知的国力の低下に繋がりかねません。

そんなことを書いている私は商人なので、日々お金に振り回されていると、世の風潮に流されそうになるのです。救いは毎日植物に触れて生活していることです。植物に触れていると大自然を連想し易くなります。大自然を連想すると心が和みます。まるでモンゴメリの小説の赤毛のアンのような想像力を使えば、都会にいても大自然とのつながりを感じていられるのです。

植物たちは控えめです。植物たちのように「求めすぎない」で淡々と生きてゆけたら、どんなに自由でしょう。勝ち負けや損得にこだわらない生き方ができたら、どんなに爽快な毎日でしょう。せめて「不況」という言葉のひびきに影響されずに生活したいものです。

2009.1.31  Hitoshi Shirata

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