『オキーフの家』
20世紀アメリカ美術を代表するアーティストであり、99歳まで生き、70年近い画家生活をおくったジョージア・オキーフ。彼女が晩年を過ごした二つの家が、ニューメキシコ州のアビキューとゴーストランチにあります。
生涯、動物の骨、植物など、同じテーマを執拗に描き続けた彼女。その厳しい孤高の精神と多くの時間を過ごした、部屋にさりげなく置かれたオブジェたち..。
砂漠に溶け込んだ日干しレンガ造りの家、厳しい自然を肌に感じながら暮らすということの素晴らしさ。その静謐な空気は庭へと続き、自然と溶け合っていきます。
自分の描きたい物を、自分の思想を貫き通すことの大切さ。厭世的な世であろうとも、自分の姿勢を崩さずに生き抜くことは、今必要とされている感覚ではないでしょうか。
2009.1.04 Yoshitaka Haba : BACH
幅 允孝(はばよしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。国立新美術館ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーやLOVELESS、CIBONEなどにおける本のディレクションのほか、編集、執筆など、本周りのあらゆる分野で活動中。今年に入ってから、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、大阪の阪急百貨店メンズ館のThe Lobby、銀座のHANDS BOOKSがオープンしました。
URL: www.bach-inc.com