『ガラスの地球を救え―21世紀の君たちへ』
それは1989年、手塚治虫が亡くなってからおよそ3ヶ月が過ぎた春のこと。ついに完成をみることのなかった本文に、存命中の発言などが加えられて、この本は出版されました。20世紀のまっただ中、手塚治虫が未来へ向けて伝えたかったこと。彼の漫画は、コミカルなものもありながら、記憶に刻み込まれてしまう様な恐ろしいものもあります。膨大な量を描きこなしながら、彼が人々に訴えたかったこと。人間の愚かさ、あさましさ、だからこそ覚える愛おしさ、そして、未来への希望。「未来に向かって、地球上のすべての生物との共存をめざし、むしろこれからが、人類のほんとうの"あけぼの"なのかもしれない」。エコをブームで終わらせない為に。
著者:手塚 治虫
出版社:光文社
2008.10.24 Yoshitaka Haba : BACH
幅 允孝(はばよしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。国立新美術館ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーやLOVELESS、CIBONEなどにおける本のディレクションのほか、編集、執筆など、本周りのあらゆる分野で活動中。今年に入ってから、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、大阪の阪急百貨店メンズ館のThe Lobby、銀座のHANDS BOOKSがオープンしました。
URL: www.bach-inc.com