日本は環境立国へと向かえるだろうか
私の住居があるブロックの隣のブロックで、区画整理事業と称して今盛んに建物の建て壊し作業が行われています。騒音だけでなく地響きや立ち上るホコリがとても不快な毎日です。建ててから数年しか経っていないような住宅まで建て壊され、誰かに何かを言いたくなるようなしっくりとこない違和感を感じます。また、私の部屋の窓を開けると、隣の家の庇の下に生活するアシナガバチの巣が見えるのですが、去年と比較すると巣の大きさが半分以下の大きさにしかなっていません。憶測ですが、庭を持つ家が次々に建て壊されて餌となる幼虫が激減したためだと思われます。私が育てている植物たちもこのアシナガバチに害虫を食べてもらうことで守られていたのですが........。ハチたちがちゃんと冬越しできるのか心配です。
この区画整理事業は防災のため、住みよい住環境作りのために行われているのだそうですが、はたしていつまで消費のための消費行為が繰り返されるのかな?という疑問もわいてきます。
先日の新聞記事で知りましたが、家庭での太陽光発電機設置に国からの補助金がでることになったそうです。200万円ほどの機器設置で家庭電力消費のほぼ全量がまかなえるとのことで、その1割を国が負担してくれるそうです。一瞬、各家庭での化石燃料消費がなくなるのかな?とも思えますが、太陽光発電機を作るのにどのくらいの化石燃料消費が必要なのか、また機器の寿命やメンテナンスのことも気になりますよね。記事ではそこら辺の情報が全くありませんでした。
便利な生活から不便な生活への後戻りはできませんが、何を切っ掛けにして自然との共生を実現できる社会システムに移行することができるのか? まずは個々人の質素な生活を心がけることからなのでしょうか? 「地球にやさしい」という言葉が流行ってますが、まるで人が地球の管理人のような物言いが気になって仕方ありません。地球という星にとっては二酸化炭素が増えようが人類が滅びようがどうということはないはずなので、この言葉の裏は「人類にやさしい」or「人類と人類に近い動物群にやさしい」という意味ですよね。
まずは自らが、奢ることのない生活を粛々と営む人生を........。 植物に学びながら。
2008.9.29 Hitoshi Shirata