日本の植物を育ててみましょう
毎日寒いですね! 冬らしい天気です。
アパレル業界での仕事は季節感がめちゃくちゃだったせいか、今、植物の仕事をしていると季節の移ろいがとても新鮮で心地いいのです。
エアコンを付けていない店内の寒さに慣れてしまったので、天気の違いによるちょっとした気温の変化にも敏感になっていますし、仕入などで朝が早いために日々変わってゆく日の出や日の入りの時間の変化にも感動するようになりました。もちろん朝が早いので今は就寝時間も早いのです。もしかしたら以前よりも電気使用量が少なくなっているかもしれません。エネルギーを使いすぎないための生活習慣って、早寝早起き、冷暖房控えめを実行するところから始まるんだなぁっとつくづく思います。それと夏は夏らしく、冬は冬らしく暮らすことが自然のリズムに合った生活ですよね。最近では大きなビルの冷暖房があまり心地よいものとは思えなくなってしまいました。
そんな年中一定温度な都会のビルの中やマンションでのインテリアグリーンは管理が楽で丈夫な熱帯植物系が人気ですが、春夏秋冬の季節変化が味わえる日本の植物を育ててみると、観葉植物とは違ったいろいろな発見があって楽しいですよぉ。それは日本の植物を育てようと思うと室内に置きっぱなしでは上手に育ってくれないからなんですが.......。だから少々管理に気を遣わなければなりません。しかし気を遣った分だけ自然のことをいろいろ学習できるのです。
日本の植物を丈夫に育てようと思ったら、やはりベランダなどの風通しが確保できる場所がないと難しいかもしれません。それでも「丈夫に育てる」ことは気にせず、まずはいろいろ試してみちゃいましょう。愛があって枯れるのと、ほったらかしで枯れるのとでは大違いですよ。切り花の持ちと比べれば何倍も長生きしますし、根の付いた植物からは学べることがたくさんあります。いろいろな植物を試してみると、きっと自宅の環境に合った植物が見つかりますから、ぜひ店で相談してくださいね。
そして、まだ芽の動いていない「冬」が始め時です。春に芽が動き始めたときの感動は何ものにも代え難いですから。その体験だけでも宝物です。
2008.1.23 Hitoshi Shirata